一つ悪口を言われたら二つ以上の悪口で返す
例えば、「死ね」と言われたら「お前が死ね、クソッタレのオタンチン野郎」と返す。
そうすればこちらの勝ちである。
「死ね」対「死ね」「クソッタレ」「オタンチン野郎」
サッカーだったら1‐3の逆転勝利だ。
これぞ我が佐藤家に古くから伝わる一子相伝の秘法、同害復讐の法則ならぬ超害復讐の法則である。
これは主に父親が5歳の俺に継承した。その現場を見たお母さんはお父さんをめちゃくちゃ怒ったが、時すでに遅し。残念ながら口は滅茶苦茶悪くなった。父親はアルコール中毒気味である。因果応報とはこのことだ。
まぁそんなことは今回の投稿とは何の関係もない。
私はもう長いこと慢性鼻炎を抱えて生きている。いつ頃から患ったのか思い出せないほど前である。特に左の鼻腔なんて酷いもので、殆ど嗅覚が死んでいると言っていいほどだ。おかげで24歳になるまで金木犀の匂いとかよく分からなかった。
とにかく、私が匂いを感じている時は9割方右鼻腔のお蔭である。
とはいえ慢性鼻炎を抱えているだけなので、慣れてしまった現段階においてはそこまでストレスを感じることはない。
…にも関わらずだ。
「奴ら」がやってきた。それも突然やってきた。それまで全く無関係だと思っていたのに、突如として無遠慮に我が家のドアをノックし始めた。
花粉症である。後天的になるなんて聞いてないぞ。
ほんの5日前のことである。何だか鼻の調子がいつもより悪いことに気が付いた。
それだけなら「まぁ、鼻炎持ちは季節の変わり目調子悪いし」で済んだのだが、
次の日は朝起きたら喉が死ぬほど痒くなっていた。
仕事に行くのに外へ出ると、今度は眼も取り出したくなるレベルで痒くなった。
念のため「花粉症 症状」で検索すると見事に全ての体調不良と合致した。
こんなのはあんまりではないだろうか?
鼻は元々使い物にならない。眼も悪い。眼つきも悪いし、口も凄く悪い。
性格なんてもっと悪い。おまけに馬鹿舌だ。これ以上悪いところを増やして何になるというのだろうか?
私は断固として抗議したい。抗議したいが、こればっかりは茨城県庁が悪い訳でも取手市役所が悪い訳でもない。
文句があるなら近所に生えている杉の木やブタクサに向かって罵倒の言葉を浴びせかけるしかない。しかしそんなことをすれば我が佐藤家は逃げるようにこの地を去らなくてはならないだろう。お嫁に行けなくなるだろう。
「泣き寝入りか‥‥」と思って近所のドラッグストアに行ったら、
アレグラが3780円だった。
叫び声が出た。嘘だけど。ちょっと変な声出た。